心身症とは
心身症とは、精神科以外の様々な診療科が対応する身体疾患のなかで、その発症や経過において、周囲からのストレスを多く受けて発症することが原因になっております。しかし、メンタルクリニックなどを受診しないままでいるので、その各種のストレスに気が付かないまま、発症したり悪化したりすることが多いといわれています。この心気症について、一般的な治療では改善をすることは困難です。心療内科への通院を継続して、身体症状と社会的なストレスの間にある、これらの相互作用および相互反応に注意する必要があります。
これらは身体症状として発症するので、通常は一般の診療科で診てもらうことが多いですが、代表的なものとしては、過敏性腸症候群、機能性ディスペプシア、本態性高血圧、アトピー性皮膚炎、各種頭痛、疼痛性障害など多数があげられます。
心身症の原因・治療について
本来であれば、早期に心療内科を受診すべきものであるのですが、原因が内外のストレスであることから、そもそも一般のメンタルクリニックを速やかに受診する人が少ないということがあるでしょう。しかし、身体科との連携によっての対応が必要であるため、このような分野の疾患にたいしてはむしろ、心療内科がそれに携わることが必要でもあるため、積極的に関与すべきです。
なお、神経症やうつ病などの精神疾患に伴う身体症状は心身症ではありませんので、この点についても、メンタルクリニックを受診時に確認を受けることが必要となります。摂食障害など、場合によっては精神疾患を合併することもありえますので、状態を把握した上で、精神科において精神疾患として対応を開始することが重要なこともあります。
心療内科では、個々の患者さんへの心理的および社会的ストレスに十分配慮して、心と身体の調和を保つように、信頼関係を通じて、日々の経過観察が重要になることもあります。